Aki's Diary

日々の生活で思ったことなど

代理分野の要件事実など

有権代理の要件事実は、
① 法律行為
顕名
③ 法律行為に先立つ代理権授与
の順番で記載する。このような記載順による方が、誤りを看過せずに済むことが多い。

権限外行為の表見代理の要件事実については、
① 法律行為
顕名
③ 法律行為に先立つ基本代理権授与
④ 善意(狭義:信じた)
⑤ 正当な理由(無過失)
と理解しておくと試験対策上は有用。ものの本には、「正当な理由」の解釈として善意無過失が導かれると説くものもあるが、要件事実は同じであり、位置付けの違いに過ぎないので無理にこだわる必要はない。

【追記】

権限外行為の表見代理民法(以下略)109条)の主張は、有権代理(99条1項)の主張を包摂する関係にない。前者は(法律行為に対応しない不完全な)基本代理権の授与、後者は(法律行為に対応する)代理権の授与であって、両者の間にはズレがある。

なお、いわゆる『a+b』の関係にあるのは、代理権消滅による表見代理(112条)の主張である。この主張は、
a有権代理の主張

b代理権消滅の抗弁(111条)
とを完全に包摂する関係にある。それゆえ、『予備的主張』と呼ばれることがある。
なお、この予備的主張という用語の使い方にも注意を要する。相殺の抗弁や、いわゆる仮定的主張との混同は避けるべきである。