Aki's Diary

日々の生活で思ったことなど

ケース検討

以下のケースは,私の記憶を喚起・保全するために,私が実際に取り組んで間違えた問題を極度に単純化して記したものです。問題演習とその解説,という性質のものではありませんのでご注意下さい(とはいえ,問題に取り組まれるならば勉強になる面もあるかもしれません)。

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∥ケース1:合体抗弁∥

 ① 1月1日,XはYに対して,弁済期を6月末日と定め,100万円を貸し付けた(本件貸付け)。6月末日,YはXに対して,本件貸付けの貸金返還債務の履行として50万円を支払った。
 ② 7月1日,YはXに対して,甲パソコンを70万円で売った(本件売買)。同日,Yは,本件売買に基づき,甲パソコンをXに引き渡した。また,本件売買に際し,代金の支払時期は7月末日と定められた。なお,代金は未だに一切支払われていない。
 ③ 8月1日,XはYに対して,本件貸付けの残金50万円の支払いを求め,訴えを提起した。

【問】以上のケースにおいて,請求の全部棄却判決を得るために,抗弁においてYが主張立証すべき主要事実は何か。必要に応じて簡単な理由を付して述べよ。

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∥ケース2:連帯特約∥

 ① 1月1日,XはY及びAに対して,Y・A双方を借主として,弁済期を6月末日と定め100万円を貸し付けた(本件貸付け)。本件貸付けの際,XはY及びAとの間で,本件貸付けにかかる貸金返還債務を連帯債務とする旨の合意をした。
 ② 7月1日,XはYに対して,本件貸付けの貸金100万円の支払いを求め訴えを提起した。

【問】以上のケースにおいて,請求の全部認容判決を得るために,請求原因においてXが主張立証すべき主要事実は何か。必要に応じて簡単な理由を付して述べよ。

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∥ケース3:賃貸人たる地位の移転(当然型)∥

 ① 1月1日,AはYに対して,甲土地を以下の約定で賃貸した(本件賃貸借)。
 賃料    月額3万円(当月末日払い)
 賃貸期間  契約締結日より40年
 土地の用途 自宅の敷地
 ② 7月1日,Yは自己資金で甲土地上に乙建物を建てた。7月31日,Yは乙建物につきYを所有名義とする所有権保存登記手続をした。
 ③ 8月31日,AはXに対して,甲土地を代金2000万円で売った(本件売買)。同日,Aは,本件売買を原因とする所有権移転登記手続をした(所有名義はXとなった)。なお,本件賃貸借について,A・X間において特段の取り決めはなされなかった。
 ④ 12月1日,XはYに対して,3ヶ月分の未払賃料9万円の支払いを求め,訴えを提起した。

【問】以上のケースにおいて,請求認容判決を得るために,請求原因においてXが主張立証すべき主要事実は何か。必要に応じて簡単な理由を付して述べよ。